青葉、若葉に寄せて2020年05月13日 15:23

イチジクが元気になりました

思い切って刈り込んだイチジクがなかなか元気に伸びてきました。
朝刊のくピーターマクミランさんの詩歌翻遊 星の林に を愛読しています。今朝は
若葉して御めの雫ぬぐはばや 芭蕉
でした。
艶やかな新緑からしたたる雫は、来日の苦難の中、盲いてしまわれた鑑真和上の尊い涙に重なる。ご像のまぶたをこの若葉でぬぐってさしあげたいものだ。(現代語訳)

「雫」という言葉は若葉の雫、鑑真の涙、そしてその慈悲の心も示す。この見事な重奏美は、英語ではなかなかまねできない。
といいつつ英語に訳されている。やはり英語圏の人にとれば、
何かしら珍しい、あるいは何か意味のある所作、その動きを読み取ることになるだろうと思いました。

他者の涙に差し出す若葉、確かに今そういう気持ちの人が増えることこそ、新しい未来のために必要ですね。