島田雅彦『パンとサーカス』(講談社) ②2022年08月03日 12:30

今日も暑さMAX


「要人暗殺」という出来事が描かれているために注目された
「パンとサーカス」ですが、
20220728 週刊現代の
『安倍元首相銃撃後の日本、このままでは「暗黒時代」のドアが開くかもしれない
それでも政治は変わらないのか?』
という記事に作者の意見が述べられていて、全く同意するところが多かったので引用します。
「ペンと剣」を考えるまでもなく、作家の持つ予見性、現実を見る目の確かさに驚きます。

「テロを誘発した」などと偏見の目で見られることに耐えなければならないし、暗殺後の社会の趨勢を考えると、深い憂愁に囚われる。私の予言が外れた方が、世の中はいい方に向かうのだが、このままでは確実に暗黒時代のドアが開く。
ただ、『パンとサーカス』ではそれに対する心構えを提唱したつもりである。多少のワクチン的効果はあるはずなので、不安を和らげるのにもご活用を。
また我が身の安全を確保するためにはもう少し売れて欲しくもある。

安倍晋三元首相を暗殺した容疑者の動機は生々しい怨恨だ。旧統一教会に家庭を破壊され、家族一人一人が悲惨な目に遭った男の復讐は、自民党と旧統一教会の癒着を表沙汰にした。元首相はその広告塔を務め、閣僚等の重要ポストにあった34名を含む自民党議員の半数がこのカルト教団に資金や組織票、実働に依存していたという事実に国民はもっと怒るべきだ。

憲法嫌いの議員たちは平然と「いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」という憲法20条を踏みにじっていたのである。しかも、その事実は以前から知られていたにもかかわらず、事件後もそこに触れようとしないNHKほかマスメディアは、報道の自由度のランクを下げることに貢献している。

殺された安倍元首相は顕彰すべき功績などほとんどなく、無駄に最長在任記録を作っただけで、その間に民主主義と経済を破壊した。
GDPや民間の所得、年金は下落し、倒産、自己破産は増加、数々の疑惑に対し、国会で虚偽答弁を重ね、公文書の改竄、破棄を促し、公金を濫用し、バラマキ外交に終始し、ロシアとの領土交渉に失敗し、ポンコツ戦闘機の爆買い等、米政府のATMとして奉仕し、改憲と軍備増強を訴え、レイプ事件のもみ消しを図るなどの悪行の方が目立つ。

にもかかわらず、戦死した軍人を軍神に奉るかのように、元首相の神格化を政府は率先して図ろうとし、マスメディアが追従している。議論もないまま拙速に国葬を決めたのも、一連の罪状が蒸し返されるのを避けるため、また旧統一教会との癒着関係の追及をかわすためであろう。つまりは臭い物に蓋をするのに国葬を使うという甚だ不謹慎なことをしている。
「死ねば、全て免罪」となるのなら、誰も生前に罪を償う気にはなるまい。

国葬による神格化にはもっとせこい利害が絡んでいる。
自民党内の派閥の均衡を保つため、安倍派に配慮したということもあるが、神輿を失った安倍友たちの生き残り作戦でもあろう。
国葬の場でのテロを未然に防ぐ名目で、治安強化を図る意図も見え隠れする。
(後略)
国葬になると、統一協会側に有利になるし、関係ある議員の免罪になるし、自民党他の協会関係者には、ぜひとも実行してほしいイベントだし、また電通の中抜きを狙って下請け、孫受けがぞろぞろ、、、
本当に止めてほしいものだと思います。

後半長く間なるので改めます。

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